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間取りのプランが届くと、まず部屋の名前や、リビング・ダイニング・キッチンの広さに目が行きます。線がきれいで、展示場で見た雰囲気に近いプランだと、それだけで安心してしまうこともあります。
ただ、暮らし始めてから気になりやすいのは、部屋の名前よりも、「誰がどこを通るか」「物をどこにしまうか」「窓の外に何があるか」です。私の経験では、プランが手元に届いてから、「どこを見ればいいのか分からない」と感じる方が少なくありません。
この記事では、「こう見れば正解」と決めつけるつもりはありません。検討を始めたころに届く、大まかなプランを、どの順番で見るとよいか。その一例をご紹介します。届くのは、完成した家のプランではないことが多いので、そのつもりで読んでください。

見る順番は、この5つです
届くプランは、契約用の確定したものではないことが多いです。会社ごとの考え方の違いを見るための材料として、見てください。一度に全部をチェックしなくても大丈夫です。行ったり来たりして構いません。
- お願いした希望が、プランに入っているか
- 朝と夜の、家の中の動きが、ぶつかっていないか
- 玄関・キッチン・洗面所の近くに、しまう場所があるか
- 各部屋に、家具を置いたあとも、通れる広さが残りそうか
- 窓の外(隣の家・道路・西日)が、気になりにくそうか
失敗しやすい間取りの具体例は、こちらの記事に10個まとめています。この記事は、「プランが届いたあと、どこから見るか」の話です。
住宅展示場に行って後悔する前に知っておきたい間取りの失敗例10選
間取りの希望を言葉にする順番は、こちらの記事です。プランが届く前の話は、そちらにまとめています。
注文住宅の間取りの決め方|検討の初期に見ておきたい7つの順番

1. お願いした希望が、プランに入っているか
最初に見たいのは、プランのきれいさよりも、書いた希望が入っているかどうかです。希望を空欄のままお願いすると、カタログに近い、無難なプランが届きやすいというのが、私の経験です。
次のことを確認してください。
- 家の広さと階数が、希望どおりか
- ドアを閉めて使いたい部屋の数が、プランとずれていないか
- 駐車場の台数が、土地の条件に合っているか
- 「この広さでは足りないかもしれません」と書いてあるか。何も言わずに、小さくまとめていないか
同じ希望を伝えても、プランの考え方は会社によって違います。その違いの見方は、こちらの記事も参考になります。
家づくりを始める前に比較を考えておきたい理由|展示場の前に見ておきたいこと
2. 朝と夜の、家の中の動きを見る
部屋の数を数える前に、朝の1時間と夜の1時間で、「誰がどこを通るか」を、プランの上で指でなぞってみてください。家の中を人が通る道すじのことを、「動線」といいます。専門の言葉は、覚えなくて大丈夫です。
見ておきたいのは、次のことです。
- キッチンから、洗濯機の場所・洗濯物を干す場所までの動き
- 買い物の荷物を持って、玄関からキッチンまでの動き
- 夫婦の寝室と、子ども部屋の距離
- お客様を通すとき、見られたくない部屋の前を通らないか
動きが短ければよい、とは限りません。短くても、朝に家族どうしがぶつかる配置だと、使いにくくなります。平屋は、すべての部屋が同じ階に並ぶので、2階建てとは距離の感じ方が変わります。
暮らしの動きと、将来の使い方については、こちらの記事でも扱っています。この記事は、「届いたプランをどうたどるか」に絞っています。
注文住宅の間取りで後悔しにくい考え方|暮らしと将来から見ておくこと
3. しまう場所は、量より位置を見る
収納の広さが大きく見えるプランでも、使う場所から遠いと、通路に物が出しっぱなしになりがちです。広さの合計より、玄関・キッチン・洗面所の近くにあるかを、先に見てください。
- 靴のほかに、玄関まわりに置きたいもの(ベビーカー、届いた荷物、趣味の道具など)
- 食品や日用品を、キッチンの近くに置けるか
- 洗濯する・干す場所の近くに、しまう場所があるか
- 季節の物(扇風機、ストーブ、飾りなど)は、どこに置く想定か。プランに空きの部分があるだけで、置き場の話がなされていないことがないか
「収納が多い」と書いてあることと、毎日使う物のしまう場所があることは、別の話です。
ここで、私が住宅営業をしていたころに担当したお客様の例を、一つご紹介します。
あるお客様は、見た目のきれいなプランを、すでにお持ちでした。お話を伺うと、「洗濯をして干したあと、そのまま家族みんなの衣類をしまえる場所(ファミリークロゼット)がほしい」という希望が、そのプランに入っていませんでした。そこで、その場で手書きの大まかなプランを描き、洗濯の流れの先にファミリークロゼットを加えて、ご提案しました。
きれいなプランは、カタログに近い、標準的な配置が土台でした。手書きのプランは、見た目は粗くても、希望のファミリークロゼットが、そのまま入っていました。ご家族は最終的に、手書きのプランの考え方をもとに、進めることを選ばれました。見た目のきれいさと、希望がどれだけ入っているかは、一致しないことがあります。
どの会社がよい、という話ではありません。同じ希望を伝えても、プランへの入れ方に差が出ることがある、という一例です。
4. 部屋の名前より、家具を置いたあとの通れる広さを見る
3LDKや4LDKは、会社によって、数え方が少し違うことがあります。部屋の名前よりも、「机とベッドを置いたあとに通れるか」「テーブルとソファを置いたあとに通れるか」を見るほうが、実際の暮らしに近いです。
- 各部屋の畳数と、家具を置いたあとの通路の残り方
- リビング・ダイニング・キッチンを広くした分、ほかの部屋が極端に小さくなっていないか
- 4.5畳より狭い部屋だけが、並んでいないか
- お客様用の部屋を作った場合、毎日使う部屋の広さとのバランスが書いてあるか
部屋の数で迷っているときは、同じ広さで、3LDK案と4LDK案の両方を並べて見る方法があります。
3LDKと4LDKはどっちがいい?|部屋数より先に決めること
5. 窓の外も、プランの段階で見ておく
窓の数や大きさは、プランの印象をよく見せます。ただ、隣の家、道路、西日の入り方は、暮らし始めてから気になりやすいところです。大まかなプランでは、方角が正確でないこともあります。分からないところは、質問にしておいてください。
- 道路側の窓から、家の中が見えすぎないか
- 隣の家の大きな窓と、正面から向かい合っていないか
- 西日が入りやすい位置に、長く過ごす部屋が寄っていないか
- 外から見られないように窓を小さくしすぎて、暗くなっていないか
方角が仮の土地で描かれたプランは、実際の土地が決まったら、描き直してもらう前提で見てください。仮のプランの窓を、そのまま契約の窓にしないほうが安心です。
同じ希望のプランが2〜3案あると、ここまでの5つを、同じ目安で見比べやすくなります。1枚だけだと、きれいさに目が行きやすいです。私の担当では、2〜3案あると、会社ごとの違いが見え始めるご家庭が多いです。
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同じ希望条件で、複数社の間取りプランを無料でお願いできます。
提案内容(間取りプラン・資金計画・カタログ)は会社によって異なります。
申込後に、住宅会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。
プランをお願いするときに書く条件
条件は、6つくらいにまとめると、お願いしやすくなります。多すぎると、どの会社も無難なプランになり、違いが見えにくくなります。
次の項目が目安です。
- 家の広さと階数(例:30坪前後の2階建て。ここでいう家の広さは「延べ床面積」で、各階の床の広さを合わせたものです)
- 土地の有無(あれば、広さ・方角・前の道路。なければ、希望する土地の例)
- ドアを閉めて使いたい部屋の数(例:3LDK案と4LDK案の両方。お客様用の部屋は不要)
- 予算の上限(建物だけか、土地・外構を含むか。上限のイメージだけでも構いません)
- 守りたいこと(例:朝の動きがぶつかりにくい、玄関にしまう場所がある、など。1つで十分です)
- 避けたいこと(例:4.5畳より狭い部屋ばかり並ぶ、長い廊下だけ、など)
要望欄に書く例
家の広さは30坪前後、2階建て、4人家族です。同じ条件で、3LDK案と4LDK案の両方をいただけると助かります。お客様用の部屋は特に必要ありません。届いたプランでは、部屋の数よりも、朝の動き方と、玄関のしまう場所を先に見たいです。洗濯してからしまうまでの動きが短い案と、リビングを少し広くした案を、それぞれ見せてもらえると助かります。予算は、建物と土地を合わせて◯◯万円くらいを考えています。
連絡方法を伝える例
日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。
検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので、電話は不要です。気になる場合は、こちらから連絡します。
複数の会社から、まず大まかなプランをもらう方法は、こちらの記事で紹介しています。
よくあるご質問
きれいなプランと、大まかなプランなら、きれいなほうを選べばよいですか?
見た目のきれいさだけで決めると、会社が希望をどう考えたかが、見えにくくなります。大まかでも、書いた希望が入っているプランのほうが、打ち合わせの材料になります。外観の好みは、あとで考えても間に合います。
1社のプランが気に入ったら、そのまま進めてよいですか?
気に入ること自体は、悪いことではありません。ただ、同じ条件の別案がないと、ほかの考え方があることが見えにくくなります。2〜3案あると、違いが見え始めます。会社を増やしすぎると、電話やメールの対応が増えるので、ほどほどにしてください。
プランに寸法が少ないときは、どうすればよいですか?
検討を始めたころのプランは、大まかなことが多いです。机とベッド、テーブルとソファを置いたあとに、通路が取れそうかを、質問にしておいてください。無料でもらえるプランは、完成した図ではないことが多いです。契約用の図と取り違えないよう、気をつけてください。
何から質問すればよいか分からないときは?
「朝と夜の動き」「しまう場所」「窓の外」のうち、1つだけでも十分です。全部を一度に聞かなくても大丈夫です。分からないところを空欄にせず、短い質問にしておくと、次に届くプランが具体的になります。
まとめ
プランが届いたあとに、先に見たいのは、部屋の名前やきれいさよりも、次のことです。
- お願いした希望が、プランに入っているか
- 朝と夜の、家の中の動き
- しまう場所の位置
- 家具を置いたあとの、通れる広さ
- 窓の外
1枚のきれいなプランだけで決めず、同じ希望のプランをいくつか手元に置くと、見るポイントが身につきます。検討を始めたばかりのころは、すべてをきちんとチェックしようと、急がなくて大丈夫です。
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申込後に、住宅会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。
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例:「日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。」
例:「検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので、電話は不要です。気になる場合は、こちらから連絡します。」
備考欄の指定で、電話が必ず止まるわけではありません。申込はご自身の判断で進めてください。