平屋の間取りを考えるイメージ

平屋の間取りで後悔しにくい考え方|検討の初期に見ておきたいこと

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平屋の間取りを考えるイメージ
イメージ図です。実際のプランは敷地条件で変わります。

平屋を考え始めたばかりのころは、「2階建てと何が違うの?」「土地が広くないと無理なのでは?」という疑問から始まることが多いです。

この記事では、「平屋ならこうすべき」とお伝えするつもりはありません。間取り図の見た目より先に、次の2つを考える進め方を、一例としてご紹介します。

  • どの部屋とどの部屋を、離したいか
  • お客様が来たとき、どこを通すか

平屋と2階建ては、何が違うか

平屋は、階段がないだけではありません。部屋の並べ方そのものが、2階建てと変わります。

平屋のいいところ

  • 階段の上り下りがなく、年をとっても暮らしやすい
  • 洗濯をして、干して、しまうまでの移動が短くできる
  • 家の中の移動が、ワンフロアで済む

私の担当では、最近は子育て世代でも、将来を見据えて平屋にしたい、というご希望が増えています。ある程度の土地の広さが確保できるエリアでは、その傾向がよりはっきりしています。

気をつけたいところ

2階建ては、1階と2階で、生活の音や、プライベートな場所を分けられます。平屋は、すべての部屋が同じ階に並びます。そのため、部屋どうしの距離や、並べる順番が、暮らしやすさを左右します。

検討を始めたころは、間取り図の見た目より、「どの部屋とどの部屋を離したいか」を、家族で短く書いておくと、あとの打ち合わせが進めやすくなります。

今、平屋が選ばれている理由は、こちらの記事にまとめています。

新築の平屋が、10年で2倍以上に|熊本・九州で人気が高い理由と、選ぶ前に知っておきたいこと

平屋で気になりやすい4つのポイント

平屋でよく挙がる点は、次の4つです。

1. 生活の音や気配が、伝わりやすい

寝室と、リビング・ダイニング・キッチンが近いと、家族の生活時間がずれているときに、音が気になります。間に廊下や収納を入れて、距離を取る工夫があります。

2. お客様の視線と、通る道すじ

お客様の視線と通る道すじを分けた、平屋のイメージ
イメージ図です。実際のプランは敷地条件で変わります。

お客様をリビングに通すとき、洗面所や寝室の前を通る配置だと、そのたびに気をつかいます。玄関からリビングまでの道すじに、見られたくない部屋が入らないようにするのが、一つの目安です。家の中を人が通る道すじのことを、「動線」といいます。

3. 部屋を増やしすぎて、1部屋が狭くなる

平屋は、同じ延べ床面積でも、2階建てより、土地の広さの制約を受けやすくなります。部屋の数を優先すると、1部屋ごとの、通れる広さが削られます。この悩みは、2階建てでも起こります。失敗しやすい間取りの見方は、こちらの記事にまとめています。

住宅展示場に行って後悔する前に知っておきたい間取りの失敗例10選

4. コンセントや収納が、抜けやすい

平屋は、家事の動きが一直線になりやすいぶん、「家事の途中でコンセントが足りない」「収納が一か所に偏っている」ことに、気づきにくくなります。プランの段階で、洗濯や料理の動きを、指で一度たどってみてください。抜けていることに、気づけます。

家の広さの目安

家の広さ(延べ床面積。各階の床の広さを合わせたもの)によって、実現しやすい間取りは変わります。あくまで一般的な目安です。土地の形や窓の位置でも、広さの感じ方は変わります。

  • 20坪台:寝室が2つと、リビング・ダイニング・キッチンなどを、コンパクトにまとめる形が中心です。
  • 30坪台:3LDK前後を考えやすく、家族の形に合わせて、部屋の並べ方を選べます。
  • 40坪台以上:部屋の数や収納に、余裕を持たせやすくなります。お客様用の部屋や、書斎も考えやすくなります。

部屋の数の考え方は、2階建てとも、共通する部分が多いです。3LDKと4LDKのどちらから考えるかは、こちらの記事も参考にしてください。

3LDKと4LDKはどっちがいい?|部屋数より先に決めること

同じ広さで部屋を4つ取るときの、場所の取り合いについては、30坪の例として、こちらの記事にまとめています。2階建ての例ですが、部屋の広さの考え方は、平屋でも同じです。展示場の広さにつられないための参考になります。

30坪の4LDKは実際どうか|展示場の広さに惹かれる前に

土地の形と広さを、見ておきましょう

平屋は、ワンフロアに部屋を並べるので、ある程度、まとまった広さの土地が必要です。

たとえば、30坪の平屋を建てるとします。建物の面積はおよそ30坪になります。土地の建ぺい率が60%の場合、土地は50坪(約165㎡)以上あると、建てられる計算です(30坪 ÷ 0.6 = 50坪)。ここに、駐車場や庭が加わるので、実際には、もう少し余裕がほしくなります。

建ぺい率は、土地の広さに対して、建物を建てられる面積の割合です。土地ごとに決まっています。正確な数字は、住宅会社や、市区町村の窓口で確認してください。

土地の形がコの字型やL字型でも、建物をコの字型やL字型に置く工夫で、対応できることがあります。

土地を探すところから始める方は、家の希望を先に言葉にする進め方が、参考になります。

土地なしから注文住宅を始める流れ|家の希望を先に言葉にする

親世帯と同居する場合は、部屋の距離の取り方が、また少し違います。この記事では、一般的な平屋の距離感と動線を中心にしています。

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提案内容(間取りプラン・資金計画・カタログ)は会社によって異なります。

申込後に、住宅会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。

プランをお願いするときに書く条件(平屋の例)

条件は、6つくらいにまとめると、お願いしやすくなります。多すぎると、どの会社も無難な平屋になり、違いが見えにくくなります。

次の項目が目安です。

  1. 平屋であること。家の広さの目安(例:30坪前後)
  2. 土地の有無(あれば、広さ・方角・前の道路。なければ、希望する土地の例。例:50坪前後の整った形の土地、南向きの道路)
  3. ドアを閉めて使いたい部屋の数(例:3LDK。お客様用の部屋は不要。子ども部屋は、机とベッドと通路が取れる広さを優先)
  4. 予算の上限(建物だけか、土地・外構を含むか。上限のイメージだけでも大丈夫です)
  5. 守りたいこと(例:寝室とリビングの間に距離がほしい、洗濯の動きを短くしたい、など。1つで十分です)
  6. 避けたいこと(例:玄関からリビングまでの途中に寝室がある、4.5畳より狭い部屋ばかり並ぶ、など)

要望欄に書く例

平屋、家の広さは30坪前後、4人家族です。3LDK希望で、お客様用の部屋は特に必要ありません。子ども部屋は、机とベッドと通路が取れる広さを優先してください。予算は、建物と土地を合わせて◯◯万円くらいを考えています。寝室とリビングの間に、廊下や収納などで距離が取れる案があると助かります。玄関からリビングまで、洗面所や寝室の前を通らない配置も、見せてもらえると助かります。

連絡方法を伝える例

日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。

検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので、電話は不要です。気になる場合は、こちらから連絡します。

複数の会社から、まず大まかなプランをもらう方法は、こちらの記事で紹介しています。

住宅展示場に行く前に、間取りを無料で作ってもらう方法

プランが届いたら、先に見るところ

坪数の合計より、部屋の並び方と、広さの内訳を見てください。次の5つが目安です。

  • 寝室とリビングの間に、距離や、クッションになる場所(廊下・収納など)があるか
  • 玄関からリビングまでの道すじに、見られたくない部屋が入っていないか
  • 各部屋の畳数と、机・ベッドを置いたあとの通路の広さ
  • 家事の動きの途中に、コンセントや収納の位置が書いてあるか
  • 土地の形に対して、無理に部屋を並べていないか

同じ「平屋」でも、部屋の並べ方が違えば、別の家です。2〜3案を、同じ項目で見比べてください。外観の好みは、あとで考えても間に合います。

よくあるご質問

平屋は、2階建てより費用が高いですか?

同じ延べ床面積なら、基礎と屋根の面積が広くなるため、2階建てより、1坪あたりの金額は高くなりやすいです。ただし、総額は、間取りや仕様で変わります。複数の会社の見積もりを並べて、比べてください。

平屋にするなら、何坪くらい必要ですか?

家族の人数や暮らし方で、必要な広さは変わります。上の「家の広さの目安」を、参考にしてください。3LDKと4LDKのどちらから考えるかは、3LDKと4LDKはどっちがいい?|部屋数より先に決めることも、参考になります。

平屋で、よくある失敗を先に知りたいです

部屋の数を優先しすぎて1部屋が狭くなる、収納やコンセントの位置を後から気にする、といった失敗は、平屋でも2階建てでも起こります。具体的な例は、住宅展示場に行って後悔する前に知っておきたい間取りの失敗例10選にまとめています。

土地がまだなくても、平屋のプランをもらう意味はありますか?

あります。離したい部屋や、お客様の通り道が、言葉にしやすくなるからです。実際の土地が決まったら、プランは描き直します。土地がない場合は、希望する土地の例(50坪前後の整った形の土地、南向きの道路など)を書いておくと、提案が具体的になります。土地なしからの進め方は、土地なしから注文住宅を始める流れ|家の希望を先に言葉にするをご覧ください。

まとめ

  • 平屋は、2階建てとは違う見方で考える:部屋どうしの距離、お客様の通る道すじ、家事の動き
  • 検討を始めたころは、完璧な間取りを1枚に決めなくて大丈夫。まず、「譲れない条件」と「離したい部屋」を、書き出す
  • 30坪の平屋なら、土地は、建ぺい率60%で、50坪以上が目安
  • 届いたプランは、2〜3案を、同じ項目で見比べる

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例:「検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので、電話は不要です。気になる場合は、こちらから連絡します。」

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