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複数の住宅会社に、まとめてプランをお願いすると、数日後から資料が届きはじめます。ところが、届いた資料を並べても、どれが良いのか、比べられない。そんな声をよく聞きます。
比べられない理由は、はっきりしています。会社ごとに、資料の形も、金額に含まれる範囲も、違うからです。
この記事では、届いた3社分のプランと資金計画を、同じ土俵に並べ直す方法を説明します。結論は、次のとおりです。
坪単価ではなく、「何が含まれているか」を表にそろえて、総額に直して比べます。

届く資料は、会社によって違う
プランをまとめてお願いすると、会社によって、次のような資料が届きます。
- 間取りプラン(間取り図)
- 資金計画書(概算の見積もり)
- カタログ(会社や商品の案内)
何が届くかは、会社によって違います。プランだけの会社もあれば、資金計画書まで付ける会社もあります。資料の形がそろっていないことが、比べにくさの最初の理由です。
依頼する前に、条件をメモにしておく
比べやすくするためには、依頼する側の条件をそろえることが大切です。条件が違うと、金額が違う理由が分からなくなります。
依頼の前に、次のメモを作っておきます。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 延床面積 | 希望の坪数(幅を持たせてもよい) |
| 部屋数 | 必要な部屋数と、広さの希望 |
| 予算 | 総額の上限(土地込みか、建物だけか) |
| 土地 | ある/探している/場所 |
| 優先すること | 3つまで(例:収納、家事動線、断熱) |
| 避けたいこと | 例:階段が急、リビングが暗い |
この条件は、3社に同じものを伝えるのが基本です。条件の決め方は、注文住宅の間取りの決め方|検討の初期に見ておきたい7つの順番で書いています。
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申込後に、住宅会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。

届いたら:比べる5つの順番
資料が届いたら、次の順番で比べます。
- 金額に含まれる範囲をそろえる
- 総額に直して並べる
- 仕様(断熱・窓・設備)を並べる
- 間取りの提案を比べる
- 会社の対応を見る
金額を先にそろえ、そのあとに間取りを見ると、迷いにくくなります。
① 坪単価では比べられない
坪単価は、「建物本体の価格÷延床面積」で出ます。ところが、本体価格に何を含めるかは、会社が決めています。次の仮の例で、見てみます。
| 会社A | 会社B | |
|---|---|---|
| 延床面積 | 30坪 | 30坪 |
| 建物本体 | 2,100万円 | 2,400万円 |
| 坪単価 | 70万円 | 80万円 |
| 付帯工事 | 別(約300万円) | 本体に含む |
| 総額(建物) | 約2,400万円 | 約2,400万円 |
※説明用の仮の例です。
坪単価だけを見ると、会社Aのほうが10万円安く見えます。ところが、付帯工事を足すと、総額は同じになります。坪単価で決めると、判断を誤ります。
② 「含まれるもの」を表にそろえる
次の表を作って、各社の資料から、数字を埋めます。資料に載っていない項目は、空欄のままにして、会社に聞きます。
| 項目 | 会社A | 会社B | 会社C |
|---|---|---|---|
| 建物本体 | |||
| 付帯工事(外構以外) | |||
| 外構 | |||
| 地盤改良 | |||
| 照明・カーテン・エアコン | |||
| 諸費用 | |||
| 総額(同じ条件) |
空欄が多い会社は、あとで追加が出る可能性があります。空欄を埋めてもらってから、比べます。総額の内訳の見方は、注文住宅の総額、本体価格だけで安心していいのかで書いています。
③ 仕様を並べる
総額が近い場合は、仕様の違いが価値の違いです。次の項目を並べます。
- 断熱(断熱材の種類と厚さ)
- 窓(サッシの種類、ガラス)
- 耐震(等級、構造)
- 標準の設備(キッチン、浴室)
- 保証とアフター点検
これらは、あとから変えにくい部分です。金額が少し高くても、ここが良いほうが、長い目では得になることがあります。
④ 間取りの提案を比べる
間取りは、図面の見た目より、暮らし方に合っているかで比べます。見る場所は、動線、収納、日当たりです。
- 洗濯の動線は、家事動線で後悔しにくい間取り|洗う・干す・しまうから考えてみる
- 間取り図の見方は、間取り図が届いたら、どこから見るか
で、くわしく書いています。
⑤ 会社の対応を見る
プランが届いたあとの対応も、会社を選ぶ材料です。
- 質問に答えてくれる速さと、中身
- こちらの希望を聞いてくれるか
- 契約を急がせないか
契約前の対応は、契約後の対応に近いことが多いです。
現場で聞いた声
私の担当では、いま家づくりを進められているお客様で、見積もりの比較をまったくしない方はほとんどいません。どこかしらと比較をして選ばれています。比較がないと、選択肢がない、ということになります。私たちは住宅以外の買い物でも、必ず比較をしていると思います。車や家電を購入するときは下調べをして、価格や使い勝手の口コミを比較して取捨選択をしています。住宅に関しても、たくさんの選択肢の中から絞り込んでいった方が、より良い買い物ができると思います。
絞ったあと:断るときの伝え方
3社を比べたら、1〜2社に絞ります。絞ったあとは、詳しい見積もりを取り、打ち合わせを進めます。
断る会社には、決めた時点で、早めに連絡します。長く返事をしないと、会社の側も準備を進めてしまいます。連絡は、短くて大丈夫です。
ご提案をありがとうございました。検討の結果、今回は他社に決めました。お時間をいただき、ありがとうございました。
理由を詳しく書く必要はありません。電話が不安な場合は、メールで伝えます。
電話が多いときの対処
申し込みのあと、住宅会社から、電話やメールが来ることがあります。電話が苦手な方は、申込フォームの備考欄に、連絡の方法を書きます。
例:「日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。」
備考欄に書いても、電話が必ず止まるわけではありません。それでも、連絡の方法を先に伝えておくと、やり取りがしやすくなります。
よくある質問
Q. 何社に依頼すればいいですか?
A. 資料が多すぎると、比べきれません。3社前後が、比べやすい数です。
Q. 金額が、会社によって大きく違います。どうすればいいですか?
A. まず、含まれる範囲を確認します。範囲をそろえて、総額に直しても差が大きい場合は、仕様(断熱・窓・耐震)の違いが理由のことがあります。差の理由を、会社に聞いてください。
Q. 依頼したら、必ず契約しないといけませんか?
A. いいえ。プランや資料を受け取るだけで、契約の義務はありません。申し込みは、ご自身の判断で進めてください。
Q. 断るのが気まずいです。
A. 断るのは、住宅会社にとって、よくあることです。早めに、短く伝えるのが、お互いに楽な方法です。
まとめ
- 届く資料は会社ごとに違うので、依頼前に条件をメモにして、3社に同じ条件で伝える
- 比べる順番は、①範囲をそろえる → ②総額 → ③仕様 → ④間取り → ⑤会社の対応
- 坪単価では比べられない。付帯工事を足すと、総額が同じになる例もある
- 空欄が多い会社は、追加が出る可能性がある。空欄を埋めてもらってから比べる
- 絞ったら、断る会社には、早めに、短く連絡する
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申込後に、住宅会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。
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注意事項
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例:「日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。」
例:「検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので電話は不要です。気になる場合はこちらから連絡します。」
備考欄に書いても、電話が必ず止まるわけではありません。申し込みは、ご自身の判断で進めてください。
この記事の金額は、説明用の仮の例です。実際の金額は、会社と土地によって変わります。