新築一戸建ての満足度は平均77.8点|高得点が多い一方で、入居後に「もっと…」と思った点

※この記事には、広告が含まれます。

新築の家を建てた人は、住んでみて、どのくらい満足しているのでしょうか。そして、満足した人も、「ここは、もっと考えておけばよかった」と思う点は、あるのでしょうか。

この記事では、アットホームが2026年に発表した調査をもとに、新築一戸建ての満足度と、入居後に「もっと重視すればよかった」と言われた点を整理します。数字に、現場で見てきた経験を足して、これから間取りを決める方が、確認しておくところを説明します。

新しい家で暮らす家族と、図面で収納と日当たりを見るイメージ
イメージ図です。実際のプランは敷地条件で変わります。

この調査は、どんな人に聞いたものか

数字を見る前に、調査の中身を確認します。

項目内容
調査アットホーム「ユーザー動向調査 住宅購入のプロセス&マインド 2026」
時期2026年7月
対象過去2年以内に、自己居住用の住宅を購入(契約)した、21〜49歳の男女
人数新築一戸建ての購入者300人(うち、注文住宅が65.9%、建売住宅が34.1%)

この記事の数字は、この300人の答えです。50代以上の人や、ずっと前に建てた人の結果ではありません。また、地域別では、九州の回答が30人です。「熊本の人の傾向」としては、読まないでください。

(出典:アットホーム調べ)

新築一戸建ての満足度は、平均77.8点。4つの住宅タイプで、いちばん高い

購入した家の満足度を、100点満点で聞いた結果です。

住宅タイプ平均点
新築一戸建て77.8点
中古一戸建て76.8点
新築マンション75.4点
中古マンション73.2点

新築一戸建ては、4つの住宅タイプのなかで、平均点がいちばん高い結果でした。

点数の分布は、次のとおりです。

点数割合
100点15.6%
80〜99点53.9%
60〜79点17.1%
40〜59点7.7%
20〜39点1.8%
20点未満4.0%

80点以上の人は、合計で69.5%、約7割です。一方で、60点を下回った人も、合計で13.5%います。

(出典:アットホーム調べ)

満足した人は、何が良かったと言っているか

満足度の理由は、自由回答です。新築一戸建ての満足の声は、次のようなものでした(要約)。

  • こだわる点は、とことんこだわって、自分らしい家づくりができた
  • 省エネと耐震性に優れている

自分の希望を、家に反映できたことが、満足につながっています。

現場で聞いた声:こだわりの玄関収納

現場で聞いた声
私の担当では、注文住宅を建てたお客様で、玄関に、こだわりのシューズクロークを作った方がいました。収納の棚は、動かせる可動棚を提案しました。入れるものに合わせて、棚の高さを変えられるので、上から下まで無駄なく使えて、「とても便利」と話していました。
床は、タイル仕上げにしていました。入居後に訪ねたときには、ご自身で、厚手のタイルカーペットを敷いていて、とてもきれいに収納されていました。

収納は、量だけでなく、中の使い方に合わせて、あとから変えられるかでも、満足度が変わります。

玄関のシューズクロークと可動棚のイメージ
イメージ図です。

不満だった人は、何が気になっているか

不満の声は、次の2つでした(要約)。

  1. 収納や間取りが、期待と違い、不便に感じることがあった
  2. ウッドショック以降の値上げで、思っていたより、広い家にできなかった

ウッドショックは、2021年ごろに起きた、木材価格の急な高騰のことです。建築費が上がって、予算内で建てられる広さが、思ったより小さくなった、という声です。

不満の1つ目は、図面の段階で防げることが多いです。2つ目は、予算と広さの、決め方の問題です。どちらも、契約の前に、確認できることです。

入居後に「もっと重視すればよかった」と言われたこと

新築一戸建ての購入者に、「実際に住んでみて、もっと重視すればよかったと思うこと」を聞いた結果です(複数回答・価格を除く)。

順位項目割合
1収納量11.8%
2内装のデザイン10.8%
3日当たりの良さ10.3%
4部屋数9.7%
5駐車場9.5%
5リビングの広さ9.5%
7風通しの良さ8.3%
7階建て8.3%

読むときの注意が2つあります。

  • 1位でも、11.8%です。 後悔したことは、人によってバラバラで、1つの項目に集中していません。
  • 「特にない」と答えた人が、31.9%います。つまり、残りの約7割は、何かしら「もっと…」と感じています。

資料のまとめでは、「部屋数」と「収納量」は、どの住宅タイプでも、5位以内に入っています。

(出典:アットホーム調べ)

収納と日当たりは、図面で確認できる

1位の収納量と、3位の日当たりは、図面と敷地の段階で確認できる項目です。

  • 収納:量(何畳か)だけでなく、どこにあるかを確認します。玄関、リビング、洗濯の動線の近くに、足りているかを見ます。
  • 日当たり:窓の位置と大きさ、隣の家との距離で決まります。自由回答にも、「ハウスメーカーの人が、採光計画をチェックしてくれていなかった」という声がありました(注文住宅・要約)。

収納の場所の考え方は、家事動線の記事で書いています。

家事動線で後悔しにくい間取り|洗う・干す・しまうから考えてみる

現場で聞いた声:室内の物干しを作ったが、外にも付けた

現場で聞いた声
私の担当では、あるお客様は、室内に、物干しスペースを作っていました。ところが、入居後に、外にも、物干し金物を後付けされました。理由は、「天気のいい日は、やっぱり外に干したいから」です。
後付けした場所は、リビングの掃き出し窓の外で、リビングから見える位置でした。お客様は、「もう少し、外の部分も考えておけばよかった」と話していました。

室内の物干しを作っても、外に干したい日は、残ります。外に干す場所を、どこに、どう見せるかは、図面の段階で、決めておくと安心です。外干しと室内干しの考え方は、こちらの記事で書いています。

新築でバルコニーを作らない人が3割に|「いる・いらない」より先に決めたい、干す場所の考え方

途中で「妥協した」こと

家を決める途中で、妥協したことも聞いています(価格を除く・複数回答)。

順位項目割合
1リビングの広さ10.3%
2眺望10.2%
3収納量10.1%
4内装のデザイン9.1%
5最寄り駅から自宅までの距離7.5%
6バルコニー・庭の広さ6.9%

「収納量」は、妥協したことの3位であり、もっと重視すればよかったことの1位でもあります。予算や広さの都合で収納を削って、入居後に不便を感じる流れが、この数字から読み取れます。

収納を削るときは、削ったあとの置き場所を、先に決めておいてください。

(出典:アットホーム調べ)

設備では、何を「重視すればよかった」「妥協した」のか

設備についても、聞いています(新築一戸建て・複数回答)。

順位重視すればよかった設備割合妥協した設備割合
1シューズインクローゼット・大きい靴箱12.1%シューズインクローゼット・大きい靴箱10.9%
2宅配ボックス9.1%床暖房8.6%
3人感センサー照明8.6%タンクレストイレ6.8%
4太陽光発電・家庭用蓄電池7.9%24時間換気機能6.2%
5ウォークインクローゼット7.9%トイレ内手洗い5.8%

シューズインクローゼットが、「重視すればよかった」でも、「妥協した」でも1位です。玄関まわりの収納を削って、後で不便に感じる人が、多いと読み取れます。

契約後に、設備を追加すると、契約前に見積もりへ入れておく場合より、割高になることがあります。設備は、契約前の見積もりで、含まれているかを確認してください。

注文住宅の総額、本体価格だけで安心していいのか|内訳の見方を整理する

(出典:アットホーム調べ)

満足度を上げるために、契約前にやる4つのこと

調査の数字と、私の経験から、次の4つをおすすめします。

  1. 収納は、量と場所を、図面に書き込む:玄関、リビング、洗濯の近くに、何を置くかを、先に書き出します。
  2. 日当たりを、図面と敷地で確認する:窓の位置と、隣の家との距離を、会社に聞きます。
  3. 妥協する順番を、先に決める:予算が足りなくなったとき、何から削るかを、あらかじめ決めておきます。価格以外で、よく妥協されるのは、リビングの広さ、眺望、収納です。
  4. 設備は、契約前の見積もりに入れる:あとから足すと、割高になることがあります。

3つ目と4つ目は、予算の話です。予算の組み方は、こちらの記事で書いています。

外構費を「あとで考える」と、予算が崩れます|住宅営業が見てきた、増える原因と後悔のポイント

複数のプランを並べると、収納と日当たりの差が見える

収納や日当たりは、1つの図面だけでは、足りているか、判断しにくい項目です。同じ条件で、複数の会社のプランを並べると、「この会社は収納が多い」「この会社は窓が大きい」と、違いが見えます。

要望欄に、「収納は、玄関とリビングの近くに、場所を分けて取ってほしい」「日当たりのよい側に、リビングを置いてほしい」と書いておくと、条件に合った提案が、返ってきます。

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提案内容(間取りプラン・資金計画・カタログ)は、会社によって異なります。

申込後に、住宅会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。

よくあるご質問

Q. 新築の満足度は、どのくらいが普通ですか?

A. アットホームの調査では、新築一戸建ての平均は77.8点です。80点以上の人が、約7割(69.5%)でした。ただし、対象は、21〜49歳で、購入から2年以内の人です。

Q. 注文住宅と建売で、満足度は違いますか?

A. 今回の資料では、注文と建売を分けた満足度は、載っていません。重視した点は違います(建売は部屋数や駐車場、注文は日当たりや断熱性能が上位)。選び方の違いは、こちらの記事で整理する予定です。

Q. いちばん後悔が多いのは、何ですか?

A. 「もっと重視すればよかった」の1位は、収納量(11.8%)です。ただし、1つの項目に集中しているわけではなく、「特にない」と答えた人も、31.9%います。

Q. 後悔を減らすために、いま、できることは何ですか?

A. 収納の場所、日当たり、妥協する順番を、契約前に決めておくことです。同じ条件で、複数の会社のプランを並べると、違いが見えます。

まとめ

新築一戸建ての満足度は、平均77.8点で、4つの住宅タイプのなかで、最も高い結果でした。約7割の人が、80点以上をつけています。

一方で、入居後に「もっと重視すればよかった」と言われた点は、収納量(11.8%)、内装のデザイン、日当たりの良さの順でした。収納は、妥協したことでも上位です。設備では、シューズインクローゼットが、重視すればよかった点でも、妥協した点でも、1位でした。

収納と日当たりは、契約の前に、図面と敷地で確認できます。同じ条件で、複数のプランを並べて、確認してください。

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備考欄に書いても、電話が必ず止まるわけではありません。申し込みは、ご自身の判断で進めてください。

この記事の調査の数字は、アットホーム調べです(「ユーザー動向調査 住宅購入のプロセス&マインド 2026」。2026年7月、過去2年以内に住宅を購入した21〜49歳のうち、新築一戸建ての購入者300人)。数字は、複数回答を含み、小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

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