最低限の外構のイメージ

外構費を「あとで考える」と、予算が崩れます|住宅営業が見てきた、増える原因と後悔のポイント

※この記事には、広告(外構の一括見積もりサービスの紹介)が含まれます。

家づくりの資金計画で、いちばん後回しになりやすいのが、外構(家の外まわりの工事)です。

私は住宅営業として、毎回、外構費を予算に入れてご提案しています。それでも、引き渡しが近づいてから「思っていたより足りない」と言うお客様は、少なくありません。

この記事では、現場で見てきた外構費が増える理由と、住んでからの後悔、そして熊本地震で見た外構の被害をお伝えします。

この記事の金額は、私が担当した範囲の目安で、すべて税抜きです。地域・土地・会社によって変わります。

最低限の外構のイメージ
イメージ図です。

外構費は、最初の資金計画に「最低限」で入っています

私は、外構費を、毎回、資金計画の予算に入れています。

  • 敷地が60坪以下なら、110〜130万円(税抜き)が目安です
  • 境界のブロック工事(隣の土地との境目に積むブロック)は、別に、境界の長さに応じて見込みます

この金額は、最低限の内容です。

  • 駐車場などの土間コンクリート(地面にコンクリートを流して固めた床)は、少なめ
  • 植栽(庭木や草花)は、ほとんどなし
  • 玄関のアプローチ(道路から玄関までの通り道)は、最低限

この内容で、暮らしに必要なものは足ります。ただ、見栄えよく仕上げたい場合は、この予算では足りないことがほとんどです。

さらに、外構の最初の提案が出るのは、建物の工事中、引き渡しの2〜3か月前です。建物の契約の前に、外構の要望や金額を細かく決めることは、ほとんどありません。そのため、豪華な外構をイメージしている場合は、この時点で、金額にギャップが出ます。

外構費が増える、よくある原因

私が見てきて、多い順に挙げると、次の3つです。

  1. カーポートの追加
  2. ウッドデッキの追加
  3. 車の台数が増えた

一方で、土地の高低差や、境界のフェンスが必要なことは、土地を選ぶ段階で見つかることが多いです。これらが、あとから大きく増えるケースは、少ないです。土地の資料のどこを見るかは、こちらの記事でまとめています。

土地の資料が届いたら、間取りの目で見る|契約前に確認したい7つのこと

費用のイメージは、次のとおりです(税抜き)。

項目費用の目安(税抜き)
最低限の外構(60坪以下)110〜130万円(私の目安)
境界ブロック境界の長さ、段数、フェンスの種類で変わる
カーポート2台用で、50万円〜
ウッドデッキ1820mm×1820mm程度で、25万円〜
花壇の造作20万円〜
植栽時期や木の種類で変わる
駐車スペースの追加(1台分)おおよそ30〜40万円

※上の金額は、私が担当した範囲の一例です。広さや仕様で、大きく変わります。

駐車スペースの追加は、土間コンクリートを1台分足す場合の目安です。もともと砂利敷きで考えていた場合は、地面を掘ったり整えたりする分が減って、少し安くなることもあります。

植栽は、花壇とは別に、木の種類や植える時期で金額が変わるため、幅を書いていません。

あとから増えやすい外構のイメージ
イメージ図です。

住んでから、後悔した例

現場で聞いた声を、3つご紹介します。

① カーポートが、窓と重なって見えた

カーポートの位置が、窓の位置と重なってしまったお宅がありました。窓が開かなくなるわけではありませんが、視線に入って気になる、とのことでした。

カーポートの位置は、図面の上で、窓や玄関の位置と見比べてから決めてください。

② 宅配ボックス付きのポストを、鍵式にした

宅配ボックス付きのポストを、鍵式にしたお宅で、鍵をなくして大変だった、というお話を聞きました。家の鍵に加えて、持つ鍵が増えます。「ダイヤル式にしておけばよかった」とのことでした。

③ 花壇を作ったが、手入れできなかった

花壇を作ったものの、手入れが追いつかず、雑草が生えてしまったお宅もありました。「いらなかった」とのことでした。

3つに共通すること

どれも、図面だけでは気づきにくく、住んでから分かることです。外構の打ち合わせでは、毎日の暮らしを、順番に思い浮かべてください。

  • 車から玄関まで、荷物を持って歩く
  • 宅配や郵便を受け取る
  • 洗濯物を干す、ゴミを出す
  • 手入れが必要なものを、続けられるか

熊本地震で見た、外構の被害

熊本地震のあと、お客様の家を訪問したなかで、擁壁(土地の高低差を支える壁)、境界のブロック、庭の地割れなどの被害を、多く見ました。

特に印象に残っているのは、断層の向きに沿って、横一列に、何軒も被害が出ていた現場があったことです。場所によって、被害の出方が大きく違い、事前に予測するのは難しいと感じました。

※現場で見たことで、統計ではありません。

だからこそ、外構は、見た目や価格だけでなく、次のことを、土地を選ぶ段階から考えておいてください。

  • 擁壁や境界ブロックが、あるかどうか。ある場合は、誰の持ち物で、状態はどうか
  • 地割れや傾きが出たときの修理費用を、予備費として見ておく

外構は、複数の会社から見積もりを取りましょう

外構は、建築を頼んだハウスメーカーや工務店に頼む方法と、外構の専門業者に直接頼む方法があります。

私の経験では、建築の会社を通すと、窓口になる会社の費用が上乗せされる分、金額が高くなりやすいです。ただし、会社によって違うので、一概には言えません。

どちらに頼むにしても、複数の会社から見積もりを取るのが基本です。見るのは、金額だけではありません。

  • 提案の内容(こちらの暮らしに合っているか)
  • 説明や、連絡の対応
  • 見積もりの内訳が、分かりやすいか
  • 工事後の、保証や手直しの対応

複数の会社を比べると、提案の違いも、金額の違いも、はっきり分かります。

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提案内容(プラン・見積もり)は会社によって異なります。

申込後に、外構会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。

優先順位は、人によって変わります

外構は、何を優先するかが、ご家族の考え方で変わります。ただ、大きな金額がかかる工事は、あとから資金を用意するのが難しい、というのが、私が現場で感じていることです。

そのため、次の考え方をおすすめします。

  • 大きな金額がかかるもの(カーポート、ウッドデッキ、車の台数に合わせた駐車スペースなど)は、最初の資金計画に入れて、予算を確保する
  • 手入れが必要なもの(花壇や植栽)は、住んでから、暮らしに合わせて足していく

また、私は、資金計画に予備費を入れて、そのぶん、借入金額も、100万円程度多めに見ています(税抜きの目安です)。外構の増額は、実際によく起こるからです。

よくあるご質問

Q. 外構費は、いくらぐらい見ておけばいいですか?

A. 最低限の内容なら、60坪以下の敷地で、110〜130万円(税抜き)が私の目安です。境界ブロックは別で、境界の長さで決まります。見栄えを求めたり、カーポートなどを加えたりすると、さらに増えます。

私が担当してきた範囲の一例は、次のとおりです。

  • 2台用のカーポート:50万円〜
  • ウッドデッキ(1820mm×1820mm程度):25万円〜
  • 駐車スペースを1台分足す:おおよそ30〜40万円
  • 花壇の造作:20万円〜

Q. 外構は、家と同じ会社に頼まないといけませんか?

A. 決まりは、ありません。外構の専門業者に、直接頼むこともできます。ただ、保証や、建物とのつなぎ目(門柱や基礎まわりの工事など)の扱いは、事前に会社へ確認してください。

Q. 外構の見積もりは、いつ頼めばいいですか?

A. 一般的には、建物の工事中に、最初の提案が出ます。ただ、金額のギャップを防ぐために、建物の契約の前に、営業担当者へ「外構に、いくら見込んでいますか」と聞いておくことをおすすめします。

まとめ

外構費は、資金計画の中で、最低限の金額で入っていることが多く、見栄えを求めると足りなくなります。

増える原因は、カーポート、ウッドデッキ、車の台数です。住んでからの後悔は、図面では気づきにくい、毎日の暮らしの動きで起こります。熊本地震では、擁壁や境界ブロックの被害も見ました。

まず、次の3つをやってください。

  1. 大きな金額の工事は、最初の資金計画に入れる
  2. 外構の見積もりは、複数の会社から取る
  3. 予備費を、見ておく

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注意事項

この記事は、一般的な情報と、筆者の経験をまとめたもので、2026年10月時点の内容です。金額は税抜きの目安で、地域・敷地・仕様・会社によって異なります。個別の見積もりは、各社にご確認ください。

現場の事例は、お客様が特定されない形で、まとめたものです。

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