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私の担当するお客様には、土地がすでに決まっている方が多くいます。親から土地を譲り受ける予定の方、気になる土地が1つある方などです。「土地があるなら、あとは家を建てるだけ」と思いやすい時期です。
ただ、土地の話ばかりを先に進めると、「その土地に入る家」だけが決まってしまうことがあります。土地を活かすのは、悪いことではありません。先に「どんな暮らしがしたいか」を短い言葉にしておくと、その土地で叶えやすいことと、難しいことが、あとから見えやすくなります。
この記事では、土地がある場合に、土地の情報と家の希望を、どう分けて書いておくとよいかをお伝えします。土地がまだない方の進め方は、こちらの記事にまとめています。

まず、全体の順番
土地があっても、家を建てる会社を急いで決めなくて大丈夫です。私の担当するお客様では、次の順番で進める方が多いです。途中で行ったり来たりしても構いません。
- 土地について、分かっていることを短く書く(広さ、方角、前の道路、土地の高さの差、車の台数)
- 家族の暮らしの希望を、土地のこととは別に書く(部屋、家事の動き、家のだいたいの広さ)
- 同じ条件で、複数の会社に、間取りのプランをお願いする
- 届いたプランを見て、「この土地では難しいこと」と「工夫すればできそうなこと」を、自分の言葉にする
- 気になる会社には、実際の土地を見てもらったうえで、プランを描き直してもらう
- 家と、庭や駐車場などの外まわり、両方に納得できてから、契約の話に進む
1と2を分けて書くと、あとの打ち合わせが楽になります。土地の説明が詳しい会社でも、暮らしの希望が書かれていないと、その土地にとりあえず収まる、無難なプランが届きやすくなります。
複数の会社から、大まかなプランをもらう方法は、こちらの記事でも紹介しています。
土地が先でも、家の希望が決まっていないと困ること
土地を先に決めたことが、失敗なわけではありません。場所が気に入っている、学校や実家に近い、すでに自分の名義になっている、など、十分な理由があります。ただ、家の希望がまだ決まっていないと、次のようなことが起こりやすくなります。
- 建てられる家の大きさから、部屋の数や広さが決まってしまう
- 駐車場の場所を優先した結果、玄関の位置や、家事のしやすさが後回しになる
- 日当たりのよい側に、長く過ごす部屋を置けないことに、プランを見てから気づく
- 平屋を希望していたのに、土地に余裕があるかを確かめないまま、話が進む
土地の資料からは、「ここに住める」ことが先に分かります。家のプランは、そのあとに見ることが多いです。土地がある方は、最初から土地の話が中心になりやすいので、暮らしの希望を先に書き出しておく意味が大きくなります。
避けたい間取りの失敗は、こちらの記事に10個まとめています。
住宅展示場に行って後悔する前に知っておきたい間取りの失敗例10選
土地のことは、分かる範囲で書きましょう
難しい数字の確認を、最初から自分でする必要はありません。プランをお願いするときは、「分かっていること」と「まだ分からないこと」を分けて書いておくだけで十分です。会社ごとの考え方の違いが、プランに表れやすくなります。
書いておくと役立つのは、次のことです。
- 土地の広さ(坪、または㎡)
- 方角と、道路に接している面
- 車の台数と、屋根(カーポート)がほしいか
- 隣の家との距離や、土地の高さの差で気になっていること
- 建ぺい率と容積率が分かれば、その数字(分からなければ「未確認」と書いて大丈夫です)
建ぺい率と容積率とは
建ぺい率は、土地の広さに対して、建物を建てられる面積の割合です。たとえば100㎡の土地で建ぺい率が60%なら、建物の面積は60㎡までです。
容積率は、土地の広さに対して、1階・2階など、各階の床面積を合わせた広さの上限です。たとえば100㎡の土地で容積率が200%なら、床面積の合計は200㎡までです。
どちらも、土地ごとに決まっています。ほかにも制限があるので、正確な確認は、住宅会社や市区町村の窓口に任せてください。
旗のような形の土地(旗竿地)や、細長い土地は、部屋の場所の取り合いになりやすいです。形が変わっていても、最初からあきらめなくて大丈夫です。その土地でできるプランと、望んでいる暮らしがどこまで近いかは、間取りのプランを見ると分かりやすくなります。旗竿地の例は、こちらの記事でも紹介しています。
土地の資料が届いたら、間取りの目で見る|契約前に確認したい7つのこと
家の希望は、土地の話とは別に書きましょう
土地の条件は、プランができてから、はっきり影響してきます。先に書いておきたいのは、毎日の暮らしの希望です。
- 家のだいたいの広さと、平屋か2階建てか
- ドアを閉めて使いたい部屋の数
- 洗濯をして、干して、しまうまでの流れの希望
- お客様用の部屋が必要か
- 避けたいこと(たとえば、極端に狭い部屋ばかり並ぶ、など)
- 予算の上限(家だけの金額か、土地は支払い済みで、家と外まわりを合わせた金額か)
「この土地に収まる家をお願いします」とだけ伝えると、収めること自体が目的のプランになりやすいです。「収めたうえで、朝の家事の動きは守りたい」まで書いておくと、会社ごとの工夫の違いが見えてきます。
家の広さと部屋の数のバランスは、2階建ての例として、こちらの記事で整理しています。展示場の広さにつられないための、参考になります。
平屋は、すべての部屋が同じ階に並ぶため、土地の形との相性が大切になります。
平屋の間取りで後悔しにくい考え方|検討の初期に見ておきたいこと
よくある3つのケース
決まった正解はありません。私の担当するお客様では、土地がある方は、次の3つに分かれることが多いです。
名義も場所も決まっている場合
土地の分かる範囲を先に書き、暮らしの希望を別に添える進め方が合う方が多いです。1社だけから「この土地ならこう建てる」と長く聞いていると、それが当たり前に思えてきます。同じ条件で複数のプランを見てから、実際の土地の確認に進むほうが、疲れにくいです。
候補の土地が1つあり、契約はまだの場合
その土地を仮の敷地として書き、家が建てられそうか、駐車場が取れそうかを、プランで確かめてから動く方法もあります。気に入った場所をあきらめる必要はありません。契約の前に、間取りの工夫でどこまでできるかが見えてきます。
親の土地を使う予定の場合
土地の条件に加えて、「誰が最終的に決めるのか」「誰が反対できるのか」が、話の進み方に影響します。家の希望と、親世帯の希望を、同じ1行にまとめないでください。分けて書いておくと、あとで話がひっくり返りにくくなります。この記事では、一般的な土地ありの進め方を中心にまとめています。
比べて考える方法は、こちらの記事にまとめています。
家づくりを始める前に比較を考えておきたい理由|展示場の前に見ておきたいこと
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同じ希望条件で、複数社の間取りプランを無料でお願いできます。
提案内容(間取りプラン・資金計画・カタログ)は会社によって異なります。
申込後に、住宅会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。
プランをお願いするときに書く条件(土地がある場合)
条件は6つくらいにまとめると、お願いしやすくなります。「土地あり」とだけ書くと、会社側は、土地に収めるプランを中心に考えます。暮らしの希望も添えると、具体的な提案が届きやすくなります。
次の項目が目安です。
- 土地があること。広さ・方角・前の道路。建ぺい率・容積率が分かればその数字(分からなければ「未確認」)
- 家のだいたいの広さと階数(例:30坪前後の2階建て。平屋希望なら「平屋」)
- 家族の人数と、ドアを閉めて使いたい部屋
- 車の台数と、玄関まわりに置きたいもの
- 予算の上限(家だけか、土地は支払い済みで、家と外まわりを合わせた金額か。イメージだけでも大丈夫です)
- 避けたいこと(例:駐車場が1台分しか取れない、4.5畳より狭い部屋ばかり並ぶ、など)
要望欄に書く例
土地は決まっています。広さはおよそ◯◯坪で、南向きの道路に面しています。建ぺい率と容積率は、資料をお渡しできます。車は2台置きたいです。30坪くらいの2階建てで、4人家族です。お客様用の部屋は特に必要ありません。子ども部屋は、机とベッドと通路が取れる広さを優先してください。土地に収めるだけでなく、洗濯をして干すまでの動きが短くなる工夫も教えてもらえると助かります。予算は、家と外まわりを合わせて◯◯万円くらいを考えています。実際の土地を見たうえでの描き直しは、プランを見てからお願いしたいです。
連絡方法を伝える例
日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。
検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので、電話は不要です。気になる場合は、こちらから連絡します。
私の担当するお客様からは、土地がある方ほど、「現地を見に行きましょう」という電話が増えやすい、という声もあります。連絡方法を先に書いておくと、少し楽になります。ただし、これで必ず電話が止まるわけではありません。お願いする会社を増やしすぎず、条件が合う会社に絞って使ってください。
プランが届いたら、まず見るところ
土地があっても、最初に届くプランは、大まかなものが多いです。会社ごとの考え方の違いを見るための材料として、見てください。
- 書いた土地の条件(広さ・道路・駐車場)が、プランに反映されているか
- 車を置いたあと、玄関まで無理なく歩けるか
- 暮らしの希望(部屋の数、家事の動き)が、土地に収めるために削られていないか
- 「この土地では難しいです」と書いてあるか。黙って全部を詰め込んでいないか
- 日当たりのよさと、窓の位置が合っているか
同じ土地でも、ある会社は「平屋は難しいので、2階建てのプランです」と返してくれます。別の会社は、希望どおり平屋で収めようとするかもしれません。この違いが、その土地で何を大事にするかを決める目安になります。外観の印象は、あとで考えても間に合います。

気に入ったプランが1つあっても、契約のプランにする前に、実際の土地を見てもらったうえで描き直してもらってください。資料の数字だけで描いたプランを、そのまま契約に使わないよう気をつけてください。
よくあるご質問
土地が決まっていれば、1社に頼めば早いですか?
早く感じる方もいます。ただ、同じ土地でも、どこに何を置くかの考え方は、会社で違います。2〜3社のプランを見ると、その違いが分かります。
建ぺい率や容積率が分からなくても、プランはもらえますか?
もらえることが多いです。「未確認」と書いておき、分かる資料が手に入ったら渡す、という進め方でも大丈夫です。正確な数字は、会社側で確認してもらってください。
土地代は支払い済みです。予算はどう書けばよいですか?
家と外まわりを合わせた上限のイメージだけでも書いておくと安心です。土地が支払い済みでも、地盤や水道、庭や駐車場などの費用で、あとから予算がきつくなることがあります。最初から細かく分けなくても大丈夫です。
親の土地なので、親の希望を優先すべきですか?
どちらを優先するかは、家庭ごとに違います。この記事で決めることはできません。間取りの希望と、最終的に誰が決めるかを分けて書いておくと、打ち合わせが戻りにくくなります。
土地が決まっているのに、展示場の前にプランをお願いする意味はありますか?
あります。土地が先に決まっていても、1社の考え方が基準になりやすい点は、土地がない場合と同じです。先に複数のプランを見ておくと、展示場を、確認の場として使えます。
まとめ
土地がある方の家づくりで大切なのは、「土地があるから、すぐに1社に決める」ことではありません。土地の分かる範囲と、暮らしの希望を分けて書き、同じ条件のプランを並べて見てみてください。それが、いちばんの手がかりになります。
土地を活かすことは、場所が決まっているなら自然な出発点です。そのうえで、「土地に収めること」と「暮らしで守りたいこと」を先に言葉にしておくと、その土地で判断するときの目安が手元に残ります。届くプランは大まかなものです。実際の土地を見たうえで描き直す前提で、見てください。
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同じ希望条件で、複数社の間取りプランを無料でお願いできます。
提案内容(間取りプラン・資金計画・カタログ)は会社によって異なります。
申込後に、住宅会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。
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注意事項
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例:「日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。」
例:「検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので、電話は不要です。気になる場合はこちらから連絡します。」
備考欄の指定で、電話が必ず止まるわけではありません。申込はご自身の判断で進めてください。