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これから注文住宅を考え始めると、「まず住宅展示場に行ってみよう」「気になる会社に相談してみよう」と思いやすいようです。それも、家づくりを知るための一つの方法です。
この記事では、最初から1社に絞り込むのが正解、と決めつけるものではありません。いくつかの提案を並べてみてから、自分たちに合いそうなところへ寄せていく、という進め方の一例をご紹介します。
提案内容(間取りプラン・資金計画・カタログ)は会社によって異なります。

まずは、比較を考えておきたい理由を見てみましょう
注文住宅は、住宅会社によって提案の出方が変わることがあります。同じように「4人家族で暮らしたい」「家事がしやすい間取りにしたい」「収納を多くしたい」と伝えても、担当者や会社の考え方によって、間取りの置き方が違う場合があるようです。
どちらが正しい、という話ではありません。複数の提案を見ると、「自分たちは、ここを大切にしたいのかもしれない」と気づくきっかけになることがあります。
家づくり全体の進め方の背景は、こちらの記事でも扱っています。この記事は、そのなかの「比較を先に置く理由」に寄っています。
比較するなら、価格だけを見ない、という見方もあります
住宅会社を比べるとき、どうしても金額に目が向きやすいようです。予算の上限は、先に置いておきたい条件の一つです。ただ、注文住宅では、金額だけでは並びにくい部分もあります。
次のようなことです。
- 間取りの提案
- 標準仕様と、追加になりやすいもの
- 断熱・気密などの性能
- 住宅設備
- 保証や、入居後の対応
- 担当者との話しやすさ
- 自分たちの希望への向き合い方
すべてを細かく比べる必要はありません。まずは「自分たちにとって、何が大事そうか」を短く書いて、その項目を中心に見てみると、整理しやすいことがあります。
「安い・高い」だけでは分かりにくいこともあります
見積もりを並べるときは、同じ条件で比べられているかを確認しておきたいところです。A社では標準に入っているものが、B社では追加になっている、といった違いは珍しくないようです。
見積もりを見るときには、次を聞いてみるとよいかもしれません。
- この金額には、何が含まれているか
- あとから追加になりやすいものは何か
分からない項目は、担当者に聞いてみてよいようです。遠慮しすぎると、あとから差に気づきにくくなることがあります。
担当者との話しやすさも、材料の一つになりやすいようです

注文住宅は、打ち合わせの回数が多くなりやすいようです。細かな希望を伝える場面も出てきます。会社の名前だけでなく、次のような感じ方も、判断材料になりやすいことがあります。
- 質問しやすいか
- 希望を聞いてくれるか
- 分からないことを、分かりやすく話してくれるか
他の人の評判だけで決めるより、実際に話してみた印象を、ご家族で短く残しておく方法もあります。
ここで、住宅営業をしていた頃に担当したお客様の例を、一つご紹介します。一例として見てください。
そのお客様は、家の構造や断熱の数値などにも、ご自身なりのこだわりを持って進めておられました。数社から図面や仕様、価格の提案を受け、慎重に比べておられました。性能の数字を重視した会社を選ばれるのではないか、と当時は考えていました。
最終的には、当時の会社を選んでいただきました。お引き渡しのあと、「打ち合わせが楽しかった」と話してくださいました。もちろん、それがすべての理由だったとは思いません。
当時の会社は比較的小さく、営業だけでなく、色や仕様の打ち合わせ、入居後の対応まで、同じ担当が続きやすい形でした。設計の打ち合わせには同席し、現場の確認のときも、現場監督と内容を合わせてからできるだけ同席するようにしていました。お子さんと一緒に来られる日は、社内のスタッフがお相手を手伝うこともありました。
振り返ると、性能や価格だけでなく、「誰と、どんな進め方で家づくりをするか」も、比較の材料になっていたのかもしれません。すべての会社に同じ形があるわけではありません。話してみたときの印象と、契約後のサポートの分かれ方を、質問として持っておく、という見方です。
住宅展示場に行く前に、希望を分けてみる
住宅展示場に行くと、設備やデザインの情報が一度に入りやすいようです。その前に、「どんな家にしたいか」を短く分けておくと、比較しやすくなることがあります。
次のように分けてみるとよいかもしれません。
先に残しておきたいこと
- 駐車場2台
- 収納の場所
- 寝室
- 子供部屋
できれば残したいこと
- 洗濯・干す・しまう動線が短いこと
- パントリー
- 書斎
- ウッドデッキ
なくても困りにくいこと
- お客様用の部屋を常に用意すること
- 和室の常設
すべてを一度に実現できるとは限りません。優先の順番があると、打ち合わせでも話が進めやすいようです。暮らしと動線を言葉にする順番は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
注文住宅の間取りの決め方|検討の初期に見ておきたい7つの順番
土地がまだない場合は、家の希望を先に書いておく進め方が参考になることがあります。
同じ希望条件で、複数社の間取りプランを無料でお願いできます。
提案内容(間取りプラン・資金計画・カタログ)は会社によって異なります。
資料をお願いするときに書く条件(比較の例)
条件は5〜6つくらいにまとめておくと、お願いしやすいようです。多すぎると、どの会社も無難な案に寄り、差が見えにくくなることがあります。
次の項目が目安です。
- 土地の有無(あるなら広さ・方位・前の道路。ない場合は希望の土地の例)
- 希望の階数と、家の広さの目安(例:30坪前後)
- ドアを閉めて使いたい部屋の数(例:3LDK。お客様用の部屋は不要。子供部屋は机とベッドと通路が取れる広さを優先)
- 予算の上限(建物だけか、土地・外構込みか。分かれていなくても、上限のイメージだけで大丈夫です)
- 守りたいこと(例:洗濯動線を短くする、など1つ)
- 避けたいこと(例:長い廊下だけが目立つ、4.5畳より狭い部屋だけが並ぶ、など)
要望欄に書く例
家の広さは30坪前後、2階建て、4人家族です。同じ条件で、考え方の違いが出るプランをいただけると助かります。お客様用の部屋は特に必要ありません。子供部屋は、机とベッドと通路が取れる広さを優先してください。予算は建物と土地を合わせて◯◯万円くらいを想定しています。洗濯動線を短くした案と、リビングを少し広くした案があると助かります。見積もりでは、標準に含まれるものと、追加になりやすいものも分かるとありがたいです。
連絡方法を伝える例
日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。
検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので電話は不要です。気になる場合はこちらから連絡します。
同じ希望条件で、複数社からラフなプランをもらう方法は、こちらの記事で紹介しています。
届いた図面の見る場所は、失敗しやすいポイントに落としておくと、比べやすいようです。
住宅展示場に行って後悔する前に知っておきたい間取りの失敗例10選
間取りそのものを、暮らしと将来の使い方から見る話は、こちらの記事に寄せています。
注文住宅の間取りで後悔しにくい考え方|暮らしと将来から見ておくこと
比較することは、住宅会社を否定することではありません
複数の住宅会社を比べることは、特定の会社を否定することではありません。それぞれの会社に、考え方や得意なところがあります。その違いを知ったうえで、「自分たちにはどれが合いそうか」を考える材料として並べる、という距離感でよいようです。
1社の完成イメージだけで決める前に、同じ希望を伝えたときの提案の差を見ておくと、「自分たちは何を優先したいのか」が言葉になりやすいことがあります。
よくあるご質問
Q. 比較する会社は何社くらいがいいですか?
A. 多すぎると、連絡の対応自体が負担になることがあります。条件が近い会社を数社に絞り、間取りや見積もりの中身で比べてみるのが、現実的な進め方のようです。
Q. 展示場に行くこと自体はやめたほうがいいですか?
A. そういうわけではありません。実物を見る価値は十分にあります。ただ、判断の基準がまだない段階で行くと、その日の印象に流されやすくなることがあるようです。先に複数社のプランを比べておくと、展示場は確認の場として使いやすくなるかもしれません。
Q. 価格が一番安い会社を選べばよいですか?
A. 金額は大事です。ただ、標準に入るものと追加になるものが会社によって違うことがあります。同じ希望で内訳を並べてみるほうが、判断しやすいようです。詳しくは、注文住宅の総額、本体価格だけで安心していいのか|内訳の見方を整理するをご覧ください。
Q. 土地がまだ決まっていなくても、比較を始めてよいですか?
A. 大丈夫なようです。暮らし方の希望を先に言葉にしておくと、土地探しの物差しにもなります。土地がまだない場合の進め方は、土地なしから注文住宅を始める流れ|家の希望を先に言葉にするもご覧ください。
まとめ
家づくりに一つの正解があるとは限りません。ご家族の形も、土地も、予算も、暮らし方も違います。最初から「この会社が一番」と決めつけるより、いくつかの選択肢を見ながら、自分たちに合いそうなところへ寄せていく方法もあるようです。
まずは、自分たちは何を大切にしたいかを、ご家族で短く話してみてください。そのうえで、同じ希望条件の間取りや見積もりを並べてみると、希望が具体になりやすいことがあります。
同じ希望条件で、複数社の間取りプランを無料でお願いできます。
提案内容(間取りプラン・資金計画・カタログ)は会社によって異なります。
あわせて読みたい
まず希望を整理したい方は → 家づくり便利シート(別タブで開きます)
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例:「日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。」
例:「検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので電話は不要です。気になる場合はこちらから連絡します。」
備考欄の指定で電話が必ず止まるわけではありません。申込はご自身の判断で進めてください。