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見積もりを取り直したら、以前より高くなっていた。そんな経験をされた方も、最近増えているかもしれません。
背景には、中東情勢の緊迫化から続いている、建材価格の上昇があります。この記事では、何が起きているのか、それが家づくりの計画にどう関わってくるのかを、今の時点で分かっている範囲で整理してみます。
提案内容(間取りプラン・資金計画・カタログ)は会社によって異なります。
まずは、何が起きているのかを整理してみましょう
2026年2月末、中東情勢が急激に緊迫化しました。その後、原油や関連製品を運ぶ主要な航路の一つで、船を運航する側が保険上のリスクを理由に通航を控える、という状況が続いています。物理的に封鎖されているわけではなく、保険が付けられないために、実質的に船が入りにくくなっている、という仕組みのようです。
この影響で、原油の価格は上昇し、高い水準のまま推移しています。日本の原油輸入の多くが、この航路に依存しているとされ、代替できる調達先の割合には限りがあるようです。

建材にまで影響する理由を、流れで見てみましょう
家づくりというと、木材や鉄骨のイメージが強いかもしれません。ただ、実際には次のようなものも、石油を原料とする製品が多く使われています。
- 断熱材(発泡系のもの)
- 配管の一部(塩化ビニル系のもの)
- 塗料・接着剤
- フローリングの表面材
これらは、原油を精製して作られる「ナフサ」という石油製品を原料にしています。原油価格が上がり、供給が不安定になると、ナフサの価格や供給量に影響し、そこから建材メーカー各社の生産量や価格にも影響が及ぶ、という流れのようです。
コロナ禍に木材の供給が不安定になった時期がありましたが、今回は木材だけでなく、建物のより広い範囲の部材に影響が及んでいる、という違いがあるようです。
価格の変わり方を、今の時点で見てみましょう
業界の情報を確認したところ、今回の建材価格の上昇は、過去の価格改定と比べても大きい規模のようです。10%を超える価格改定も多く、製品によっては、それ以上の上昇になっているものもあると報じられています。
価格だけでなく、納期が読みにくくなっている、という点も、影響として挙げられています。石油由来の建材は、工事の初期段階(断熱・配管など)で使われることが多いため、資材の入荷が遅れると、その後の工程全体に影響しやすいようです。
先の見通しを、今言える範囲で見てみましょう
正直なところ、この先どうなるかは、今の時点で断定できません。専門家の間でも見方が分かれているようです。
次のようなことです。
- 情勢が落ち着けば、比較的早く供給が回復するという見方
- 各当事国の事情が絡むため、正常化までには時間がかかるという見方
2026年に入ってから、緊張が一度落ち着きかけた時期もありましたが、その後また高まる、という展開が続いているようです。「もうすぐ元に戻る」とも「これからさらに厳しくなる」とも、どちらとも言い切れない状況が続いている、というのが、今の時点でいえる範囲かもしれません。
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今できそうなことを、いくつか見てみましょう
先の見通しが読みにくい以上、「待てば安くなる」という前提で計画を立てるのは、少しリスクがあるかもしれません。一方で、「今すぐ決めないと大変だ」と焦って進める必要はないようです。今の時点でできそうなことを、いくつか挙げてみます。
次の項目が目安です。
- 見積もりをお願いする際、現在の資材価格を反映した金額かを確認してみる
- 断熱材や配管などについて、影響を受けにくい素材の選択肢があるかを担当者に聞いてみる
- 契約前に、資材価格の変動が契約後の金額にどう影響するか(価格変動リスクの負担がどちらにあるか)を確認しておく
- 複数社に同時に見積もりをお願いし、今の状況をどう説明してくれるかも、会社を見る材料の一つにする

同じ条件で複数社に見積もりをお願いする方法は、こちらの記事でも紹介しています。
見積もりの内訳の見方については、こちらの記事も参考になることがあります。
注文住宅の総額、本体価格だけで安心していいのか|内訳の見方を整理する
よくあるご質問
Q. 建材価格が上がっているなら、契約を先延ばしにしたほうがいいですか?
A. 先延ばしにすれば価格が下がるとは限らず、逆に上がる可能性もあるようです。一方で、焦って条件を十分に確認せずに進めるのも避けたいところです。今の状況を踏まえたうえで、資料をお願いすることや見積もりの比較から、落ち着いて進めるのがよさそうです。
Q. すべての建材が同じように値上がりしていますか?
A. いいえ、石油を原料とする建材(断熱材・配管・塗料など)は影響を受けやすい一方、セメントやガラスなど、石油をあまり使わない建材への影響は限定的とされています。見積もりの中でも、影響の出方に差があるようです。
Q. すでに契約している場合、追加費用が発生することはありますか?
A. 契約の内容(資材価格の変動リスクをどちらが負担するかの取り決め)によって異なるようです。心配な場合は、契約している会社に、現時点での状況を確認してみるとよいかもしれません。
Q. 今後、家づくりのトレンドは変わっていきますか?
A. コンパクトな間取りや、断熱性能を重視する動きは、以前から見られていたようですが、今回のような資材価格の変動を受けて、その傾向がさらに意識されやすくなる可能性はあります。ただし、これも今後の状況次第という面があるようです。
まとめ
中東情勢の緊迫化から、原油や関連製品の供給に影響が出ており、それが断熱材・配管・塗料といった石油由来の建材の価格や納期にも影響しています。この状況がいつまで続くかは、今の時点で断定できず、専門家の間でも見方が分かれているようです。
「待てば安くなる」とも「今すぐ決めるべき」とも言い切れない状況なので、資料をお願いすることや見積もりの比較を通じて、今の条件を確認しながら進めるのが、現実的な選択肢の一つかもしれません。
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例:「日中は電話に出られないことが多いため、ご連絡はメールのみでお願いします。」
例:「検討し始めたばかりでゆっくり考えたいので電話は不要です。気になる場合はこちらから連絡します。」
備考欄の指定で電話が必ず止まるわけではありません。申込はご自身の判断で進めてください。
なお、本記事の情報は2026年9月時点で確認できた内容に基づく一般的な整理です。情勢は今後も変わる可能性があるため、最新の状況や具体的な価格については、依頼先の住宅会社に直接ご確認ください。